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リカバリーに対する捉え方と考え方。

TAKAYUKI
SUGO

菅生 貴之体育学部 教授

  • #リカバリー
  • #メンタルトレーニング
  • #スポーツカウンセリング

時代とともに移り変わってきたリカバリーに対する捉え方と考え方。

  • ひと昔前までは、忍耐力が試されるような時代。
    現代ではどう変わってきているか。

     ひと昔前までは、スポーツ選手でも長時間の練習にキツイ練習が当たり前の時代。今も昔も、スポーツ選手は様々なストレスを感じながら競技生活を送っています。我が国のスポーツ指導現場においては、練習は多くの時間実施するべきで、一日練習を休むと取り戻すのに何日もかかるといったことが言われてきました。「休むこと=悪」と捉えがちな我が国のスポーツ指導現場の考え方が、過剰な指導や競技のみを重視する傾向などの負の側面を生み出しているのではと考えています。これらの昔では当たり前だった考え方が、スポーツの実力発揮を阻害する要因になるということから、現代では根性論や忍耐力を試されるような練習や指導法は見直されてきました。

  • 適切なタイミングと方法で、十分なリカバリーを取ることが
    最大のパフォーマンスを発揮。

     リカバリーというのは、「アスリートが以前のパフォーマンスにもどる、または超える能力を得ることにつながるプロセス全体」という定義があります。ただ休むということではなく、能力を高めるために必要なことであり、「適切なタイミングと方法で、十分なリカバリーを取る」ということを、選手自身はもちろん、指導者も十分に理解して
    おくことが必要です。
     今後は、スポーツ選手が自身の心を自らで整える、「セルフコントロール(自律訓練法)」という技法を選手に指導し、それらの成果がどのように試合で発揮されるのかなどをデータで示すことで、選手にとってリカバリーのための方法として有効であることを科学的に証明していきたいと考えています。

PROFILE

菅生 貴之スゴウ タカユキ

体育学部 スポーツ教育学科

専門分野:メンタルトレーニング、ゴルフ

学部?大学院SCHOOL / GRADUATE SCHOOL

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