カナダ?ブリティッシュコロンビア州の代表選手と大阪体育大学体操競技部の選手らが華麗な演技を競い合う競技会「2023 OUHS GYMNASTICS INVITATIONAL」が12月3日(日)、第3体育館2階の体操競技場で地域の方ら満席の観客約400人を集めて開催されました。
競技会は、同州の代表チームから藤原敏行監督に日本での強化試合について相談があり、シニア、ジュニアとも試合ができる本学で試合を開催することになりました。本学で外国チームを招いた体操競技の試合を開催するのは初めてです。運営は、体操競技部男女の部員が本学のクラブ統括部局であるスポーツ局のアドバイスを受けながら、担当。ポスターの制作や開閉会式の準備?運営、座席の設置など会場の設営にあたりました。
競技会はシニア、ジュニアに分かれ、シニアは体操競技部と同州の代表選手、静岡県体操協会の強化シニア選手らで、ジュニアは、浪商学園が学内で運営している子ども体育教室「トップスポーツクラブ」と同州の選手らでそれぞれ3チームを編成して実施されました。また、2016年リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの田中佑典選手(田中体操クラブ)も参加しました。
会場の体操競技場は、臨時に用意した約350席が完売。地域の方や子ども連れの体操ファンでぎっしり埋まりました。
競技会では、目の前を跳馬の選手が駆け抜けてダイナミックに着地するなど、普段の競技会の観客席では体験できない迫力ある演技に、ファンから大きな歓声と拍手が寄せられました。また、司会を務めた体操競技部の榊原逸生選手(体育3年)が巧みなトークで会場の雰囲気を盛り上げ、演技者の特徴や得意技を紹介したほか、パンフレットで得点の計算の仕方や、それぞれの種目ごとの見所などをまとめるなど、初めて体操を見る方でも楽しめるような工夫が凝らされた競技会となりました。
また、試合終了後、閉会式が始まるまでの間に、子どもたちがつり輪や平行棒などの器具に、体操競技部の部員に抱きかかえられてぶら下がるなど、参加者みんなで体操を楽しむ1日となりました。
試合は、シニアでは、団体総合はチームB(大阪体育大学+アルファ)、個人総合は鈴木茂斗選手(あいネットグループ)、ジュニアは、団体総合はチームC(トップスポーツクラブ)、個人総合は藤原瑛人選手(同)が優勝しました。ブリティッシュコロンビア州代表チームのソレスティン?フィッシャー団長は「大阪体育大学の皆さんのサポートのおかげで、このような場を経験できたことに感謝します。藤原監督、皆様、ご協力ありがとうございました」と閉会式で話しました。
藤原監督は「普段は体操というスポーツになじみのない方も、試合会場にあまり足を運べない方もたくさんいらっしゃるでしょうが、今日は、間近で生の演技に接していただけたと思います。選手にとっても、すぐそばに観客がいて、今までと違う雰囲気で演技をしたことで、成功も失敗も次の成長に向けていい経験になると思います」と話しました。
体調不良で欠場した主将に代わり、チームをまとめた上田遥介副主将は「公式戦とは違い、選手も観客も、敵味方なくすべての選手も応援するフレンドリーな試合になり、楽しかった。出場選手以外の部員や引退した4年生も積極的にサポートをして、スムーズに運営ができたと思います」と話していました。