バレーボール部女子監督の長江晃生(あきお)准教授(ゲーム分析)が、日本バレーボール学会で優秀賞を受賞しました。自ら開発し特許を取得したブロック練習器具「激落ちブロック(仮称)」を用いた研究発表が高く評価されたもので、一流選手に近いブロックフォームの習得効果を動作解析によって検証しました。

激落ちブロックを手にする長江晃生准教授

大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています
発表では、激落ちブロックで練習すると一流選手のブロックフォームを習得させる効果があるとしています。長江准教授は「これまでブロックで、どう最短距離で手を出すかは言語化が難しかったが、研究で選手の動きを動作解析し、視覚的に示した。受賞で器具の有効性が証明され光栄。さらに研究を重ね論文発表したい」と話しています。
これまで言語化した指導が難しかった
長江監督によると、理想的なブロックフォームについて「前腕が(ネット上部の)白帯の極至近距離を最短で通過する動き」と示した報告があります。長江監督は「ブロックに優れた選手にインタビューした報告ですが、ではそれをどう実現するのか。指導現場で選手に対して言語化することはとても難しかった」と話します。
そこで開発されたのが激落ちブロックです。
ウレタン製のブロックをネット上部に設置して、ネットとゴム紐の間に手を通す。前腕の移動範囲を物理的に制限し、「教える」のではなく、器具が一流選手のフォームを「強制」することを狙いました。
器具が肩関節の過度な開きを抑える
研究発表のタイトルは「大学女子バレーボール競技者における新規ブロック練習器具の有効性―制約主導アプローチが学習効果に及ぼす影響―」。今年冬にバレーボール部女子部員4人を対象に、器具がある場合、ない場合のブロック動作を高速度カメラで撮影し解析しました。動作解析はバレーボール部男子監督の沼田薫樹講師(測定評価学)が務め、バレーボール部員で長江ゼミ生の松永あやめさん、坂本莉里(りさ)さん、徳永優奈さん(いずれも2025年度卒業)が集計作業に加わりました。
この結果、器具が肩関節の過度な開きを抑えること、器具がないと前腕の動きは弧を描く一方、器具があると直線的になることが分かりました。
激落ちブロックの導入でリーグ戦ブロック決定本数が1.8倍に
また、大阪体育大学バレーボール部女子の関西大学リーグでのブロック本数は、練習で器具を使っていなかった2022年秋の1.52本から、1年間器具を使った2023年秋はリーグ1位の2.80本に増えました。
以上のことから、発表では「独自開発されたブロック練習器具による物理的制約は一流選手のブロックフォームを強制習得させる効果があり、競技成績(リーグ1位)も向上した革新的な器具である」と結論づけました。
研究重ね論文発表目指す
長江准教授は、今年7月に鹿屋体育大学の協力を受け、同大学の研究施設で両大学選手の動作を多方向から撮影するなどさらに詳細に研究したうえで論文にまとめる予定です。「論文として多角的に分析することによって、さらに学術的に器具の有効性を証明できるのではないか」と話しています。




![T[active]](/wp/wp-content/themes/ouhs_main/assets/img/nav_department06.jpg)
![T[person]](/wp/wp-content/themes/ouhs_main/assets/img/nav_department05.jpg)

BACK
社会貢献?附置施設
BACK