筆者:橋本 祐介(スポーツ科学部教授)
1.時代と共にスポーツ医学、スポーツ整形外科は発展してきた
皆さんはスポーツで怪我をしたことはあるでしょうか?私はあります。中学、高校時代に足首の捻挫と腰痛でしょっちゅう離脱していました。よくある話ですが、40年前の診断機器は単純X線程度で、しっかりとした診断と、いい治療法はあまりありませんでした。先人達の様々な努力と科学の進歩により、スポーツ医学、スポーツ整形外科は著しい発展を遂げました。現在ではMRIやCT、エコーを用いて、より詳細な病態を把握することができ、リハビリテーション業界も著しい発展を遂げ、その病態に合わせて行われるようになりました。


大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています
2.スポーツ医学はドクターだけのものではない
手術方法がより洗練化すると、より正常に近い運動動作、スポーツ復帰が可能となっていきますが、全員が元通りになるわけではありません。ドクターは治療を行う事が出来ますが、現在の制度上スポーツ復帰まで面倒を見ることが難しいことが多いです。よって、実際にはスポーツ復帰もしくはスポーツ復帰後まで様々な職種がサポートしています。具体的にはアスレティックトレーナー、コーチ、ストレングストレーナー、心理士などですが、それ以外でも例えば、テーピング、装具、電気治療、動作解析、スポーツ道具に携わる方などが様々な方面からサポートしています。スポーツ医学を学ぶことで、怪我の病態を理解し、スポーツ復帰までの道筋、そしてそれを支える人々を想像することが出来ると思います。また、当ゼミ活動では、前十字靱帯再建術後や足関節捻挫後のスポーツ復帰後調査、アキレス腱に対するエコー調査、様々なスポーツにおける下肢筋力分布の差について体組成計と筋力測定機器を用いた研究などを行っており、スポーツ医学の一端に触れてもらっています。うまくいけば、ドクターや理学療法士、トレーナーが参加する国内有数の学会での発表もできると思いますよ。
3.医療を支える様々な職種
医療現場では数多くの職種の方が働いています。ドクター、看護師、薬剤師ばかりでなく、理学療法士、臨床検査技師、臨床工学技士、放射線技師、装具士、栄養士、医療事務などの専門職から事務員、情報管理者、ナースエイド、清掃まで多職種の方が働いています。また、主に医療関連物の搬入などで様々な企業が医療現場と連携をしています。例えば製薬会社、医療機器会社、装具会社、手術機器会社、寝具会社、材料会社、食品会社、システムエンジニア会社など、広範囲に連携をしています。様々な特徴のある会社がより良い医療を提供するためのツール開発に、ドクター、看護師、理学療法士、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士と連携したりしています。整形外科では、患者に合った装具の相談や、新しい手術器財の説明、リハビリで使用する電気治療などで医療機器メーカーと話する機会が多いです。大阪体育大学を目指す学生さんは、スポーツに関わる何らかの職業に就くことを目指しているかと思います。大阪体育大学でスポーツ関係の学びから、様々な仕事へ興味が出てくるかと思いますが、沢山の大阪体育大学卒業生が医療業界でも働いていますので、「スポーツ医学」での学びを通じて、是非医療業界にも目を向けて頂ければと思います。





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